古いWindowsマシン/MacをChromebookとして再利用! CloudReadyのインストール方法

CloudReadyとは?

ChromebookはGoogleの開発したコンピュータです。そして、Chromebookに搭載されているOSが「Chrome OS」です。軽量ですぐに起動する、安全、安い……等々の理由から、注目度も上がっています(テレビCMもやってますね)。

そして、あまり知られていませんが、GoogleはChrome OSのオープンソース版として「Chromium OS」というOSを公開しています(「Chromium」は「クロミウム」と発音します)。このChromium OSをもとに、Chrome OSのクローンとして開発されたのが「CloudReady(クラウドレディ)」です。



CloudReadyのデスクトップです。Chrome OSとほぼ同じインターフェイス、機能を持っています。

開発したのは米国のNeverwareという会社ですが、同社は2020年12月にGoogleに買収されています。そしてGoogleは、最終的にはChrome OSとCloudReadyの統合を予定しているようです。

このCloudReadyの機能や操作性は、Chrome OSとほぼ同じです。もう1つの特長が、古いWindowsパソコンやMacにインストールできること。必要なマシンスペックは次のとおりです。

  • 64bitのCPU
  • 2GB以上のメモリ
  • 16GB以上のストレージ(HDD/SSD)空き容量

このため10年以上前の古いパソコンにインストールし、Chromebookとして再利用できるわけです。以下は筆者がかつて使っていたレッツノートですが、CloudReadyをインストールして、再利用できています。YouTubeやNetflixの動画も、ほぼ問題なく見られています。



10年以上前のレッツノートです。CloudReadyをインストールしてChromebookとして再利用できています。GmailやGoogleカレンダーなど、特に不自由なく利用できています。YouTubeやNetflixも問題ありません。カメラがないのとバッテリーがへたっているのが難点なんですが。。。でも、このコンパクトさは今でも大好きなマシンです。


Windowsマシンへのインストール用USBメモリを作成する

ここからは、古いWindowsマシンにCloudReadyをインストールする方法を紹介します。手元に昔のマシンが転がっているなら、試してみてください(Macについては少し手順が異なるので、ここでは説明していません)。

Windowsマシンにインストールするには、まずインストール用のUSBメモリを作成します。8GB以上のUSBメモリを古いWindowsパソコンに挿した状態で作業を進めてください。


NeverwareのWebサイト(https://www.neverware.com/freedownload)にアクセスし、[INSTALL THE HOME EDITION]をクリックします。



「Download ths USB Maker」の[DOWNLOAD USB MAKER]をクリックします。



パソコンにUSBメモリが挿されていることを確認したら、ダウンロードしたファイル(cloudready-usb-maker.exe)を実行します。プログラムが起動したら[Next]をクリックします。なお、USBメモリは8GBまたは16GBであること、作業には20分ほどかかることが表示されます。なお、USBメモリは8GB以上であれば問題ないようです。私は32GBのUSBメモリを問題なくインストールできました。



8GBまたは16GBのUSBメモリを使うことの注意、Sandiskのデバイスは推奨されないことが表示されます。[Next]をクリックします。この後の処理には約20分かかるので、そのまま待ちます。



USBメモリを選択して[Next]をクリックします。



「CloudReady USB created!」と表示されたら[Finish]をクリックして作業を終了します。これでCloudReadyのインストール用USBメモリの作成は完了です。


古いWindowsパソコンにCloudReadyをインストールする

次は、このUSBメモリを使ってパソコンにCloudReadyをインストールします。なお、CloudReadyをインストールすると、パソコン内のデータはすべて削除されます。



パナソニックのCF-R8WW1AJR(販売開始日2009/06/26)というパソコンです。購入当時はWindows Vistaがインストールされていました



USBメモリから起動するようにBIOSの設定を変更します。設定方法はパソコンによって異なります。


USBメモリから起動して「Welcome to Chrome device」と表示されたら、右下の「US」という文字や時間が表示されたエリアをクリックします。メニューが表示されたら、左上の[install OS]をクリックします。



「CloudReady Installer」の画面が表示されたら[INSTALL CLOUDREADY]をクリックします。



[ERASE HARD DRIVE & INSTALL CLOUDREADY]をクリックします。この後、パソコンへのインストールがスタートします。インストールが完了すると、パソコンは自動的にシャットダウンします。



パソコンに挿したCloudReadyのUSBメモリを取り外し、パソコンの電源を入れます。するとCloudReadyのロゴが表示され、自動的にこの画面に切り替わります。[English(United States)]をクリックします。



言語とキーボードを設定する画面になるので、[Language]で「Japanese-日本語」、[キーボード]で「日本語」を選択します。



言語とキーボードの両方が「日本語」になったら[OK]をクリックします。



[始める]をクリックします。



ネットワークに接続するので、いつも利用しているWi-Fiネットワークを選択します。



Wi-Fiネットワークのパスワードを入力して[接続]をクリックします。



利用規約が表示されるので、確認して[同意して続行]をクリックします。



「あなた」を選択して[次へ]をクリックします。



Google Workspaceのアカウント(Googleアカウント)のメールアドレスを入力して[次へ]をクリックします。



Google Workspaceのアカウント(Googleアカウント)のパスワードを入力して[次へ]をクリックします。このあと2段階認証を求められたら、必要な設定をしてください。



アプリや設定、ブラウザのブックマークなどの同期の説明が表示されるので、[同期を有効にする]をクリックします。



これで準備完了。[始める]をクリックします。



CloudReadyが起動します。


以上、Windowsマシンへのインストール方法をご紹介しました。個人的には、昔、仕事で使っていた相棒の小型レッツノートがChromebookとして復活したのがうれしいです。近くに古いマシンがあるなら、廃棄する前にCloudReadyで再活用を試してみてはいかがでしょうか。



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